日本では手紙やはがきを書く時に、時候の挨拶という四季の移り変りや天候、自分の感じた心情を述べた挨拶文を前段に用います。
時候の挨拶は、形式で決まった言葉がありますが、差出人が気候について感じたたオリジナルの挨拶文を使用しても面白いと思います。
6月は、北海道を除く全国各地で梅雨の始まる時期ですので、梅雨に合わせた時候の挨拶が多いのが特徴です。
スポンサードリンク6月の上旬、中旬、下旬に使う時候の挨拶と結びの文
時候の挨拶によく使用される言葉は、
●上旬(1日~10日)・・・初夏、向暑、薄暑、入梅、梅雨、梅雨冷え、紫陽花、衣替えなど
(例文)
・初夏のさわやかな風が、うれしい季節です。お変わりありませんでしょうか。
・衣替えをする季節です。半そで姿の人も増えてまいりました。
・もうすぐ入梅が控えております。ご機嫌いかがでしょうか。
●中旬(11日~20日)・・・入梅、梅雨、梅雨晴れ、雨雲、紫陽花など。
(例文)この旬は梅雨真っ最中です。
・梅雨が続いてうっとうしい毎日ですが、お身体に変わりはございませんか。
・梅雨晴れの日差しを浴びて、庭の紫陽花も輝いております。
・梅雨にもかかわらず、晴れ間の美しい青空が心を和ませます。
●下旬(21日~末日)・・・夏至、小夏、梅雨明け、深緑、暑い日差しなど。
(例文)
・梅雨明けの日差しがまぶしく、汗ばむ季節です。
・暑い日差しが夏の到来を思わせます。お元気でお過ごしでしょうか。
・いよいよ気温も高くなり夏が近づいてきました。皆様健やかにお過ごしでしょうか。
●結びの文
かしこまった定型文を使うことも敷き締まった印象を与えるのに必要です。
(定型 例文)
・初夏のみぎり、乱筆ながらご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
・梅雨入りが近づいてまいりました。体調をくずされませぬようお祈り申し上げます。
(親しい人や友人の場合 例文)
やわらかい表現が良いでしょう。
・庭の紫陽花が咲き始めました。初夏の匂いが心地よいです。また近いうちにお会いしましょう。
会社宛てのビジネス文書をメールで送る場合の時候の挨拶
ビジネス文書は、基本的に時候の挨拶を取り入れることが多いですが、メールなどで情報を早く伝えたい、早く知りたい場合があります。
その場合は、時候の挨拶を省略して内容だけを選別して伝えることが良いと思います。
また、何回もメールのやり取りをしている場合は、その都度時候の挨拶を入れるのは、わずらわしいだけになります。
(ビジネス文書 時候の挨拶 例文)
・入梅の候、貴社ますますのご繁栄のこととお喜び申し上げます。
・長雨のみぎり、貴社におかれましては益々ご発展のことと存じます。
(ビジネス文書 時候の挨拶省略 例文)
・お疲れ様です。先ほど指示のありました件については「了解」です。
・貴社より以来のありました講演会につきましては、「出席」でお願いします。
・了解いたしました。後日資料を送付します。
季節の変わり目、雨、を使った時候の挨拶
6月上旬から各地で梅雨入りが始まります。季節の変り目でもあり、初夏を思わせる時期です。
時候の挨拶も雨に関わるものが多くあります。
(例文)
・梅雨の季節になり、不安定な天気が続きます。
・季節の変わり目、今年も梅雨の季節がやってまいりました。お元気でしょうか。
・梅雨の合間にも陽がさすこともあり、ほっとすることもある今日この頃です。
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