二十四節気・大寒とは?いつ?意味や行事や俳句や手紙の例文

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大寒

日本のカレンダーには
二十四節気が表示されているものがあります。
ただ、
すべての節気を表示しているわけではありません。

中にはまったく表示のないものもあります。

そういうものは
「今日は●●ですよ」と言われても
なんのことかわからない、
という場合もあるでしょう。

「大寒」は比較的多くのカレンダーで
表示があるものです。

意味を知らなくとも
天気予報などで聞いたりすると
なんとなく知っているような気分になる、
という日ではないでしょうか。

でも現在のカレンダーで
一月にあたるこの時期には
日本ならではの習慣が
いろいろとあるものです。

自分の生活と直接関係がなくても
ちょっと知っていると
「話の種」として使えたりして
面白いものになります。

最近はスマホなどでも
すぐに気になることが調べられます。

参考程度でもいいので
言葉の意味を探ってみるのも
知識を増やすいい方法です。

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目次

二十四節気・大寒とは?いつ?いつから・いつまで?暦の上ではどうなるのか

大寒は二十四節気の中で24番目にあたります。
小寒から数えて15日目ごろになります。
毎年だいたい1月20日・21日ごろ
やってくるものです。

冬にある節気のうち
最後の節気になります。

期間としては
1月20日ごろから2月3日までとなるものです。

小寒から立春までの30日間は
いわゆる「寒の内」と言われる期間ですが、
大寒はその真ん中ごろにやってきます。

暦の上では寒さがいっそう厳しくなり
1年のうちで一番寒い時期になる、
ということになります。

一年のうちの最低気温を観測するのも
このころになります。

体調管理もよりしっかりとしないと
お正月休み明けで仕事を始めて
疲れが出始めるころでもありますから、
風邪を引きやすくなっている、
ということもあるかもしれません。

そういう意味では
カレンダーの「大寒」の文字は
「風邪などひきませんように」という
注意を促す言葉、ともなるでしょう。

大寒を過ぎると
段々と春が近づいてくるころとなります。

冬のお洒落を楽しめるのも
あと少し、と考えると寒い中出かけることも
億劫に感じることがなくなるかもしれません。

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大寒の読み方と意味!行事について

大寒は「だいかん」と読みます。

一年のうち、寒さが最も厳しい日
ということになります。

日、としての大寒はその日一日だけとなりますが、
期間としても意味もあり、
1月20日ごろから2月3日までとなります。

ただ、日としての大寒は最初の一日だけですから、
暦の上での大寒の日を過ぎてから
「今日は大寒ですね」とは言いません。

大寒の日には寒稽古や水行などが行われます。
これは一年で最も寒い日に
寒さに耐えながら邪念を振り払い、
気を引き締めて稽古に臨む、
という意味があります。

一説によると
昔から「寒の水に打たれると霊力を授かる」
という信仰があったといいます。
「寒の水」には特別な力があるとされていたのです。

それにより、この時期に冷水を頭からかぶる荒行をする
ということもあったそうです。

それが時代がすすむにつれて
寒稽古や寒中水泳に形が変わった
とも言われています。

このことに関連して
「寒の水を利用して仕込まれた
酒・醤油・味噌は腐らない」
ということも言われてきました。

そのために現在でもこの時期には
酒・味噌・醤油・寒天・凍り豆腐など
寒さを利用した食べ物を仕込むことが
行われています。

いわゆる「寒仕込み」というものです。

手作りを楽しむ人には
家庭でもお味噌を仕込んでいる場合が
あるかもしれません。
せっかくですから
「自家製寒仕込み」をやってみるのも
なかなか面白いですね。

面白い言い伝えとして「大寒の日に生まれた卵を食べると
金運や健康運がアップする」というものがあります。

大寒を使った俳句・手紙の例文!大寒の楽しみ方など

大寒の頃に手紙を書く場合、
書き出しに使える言葉として

「大寒の候」があります。

「大寒の候、いかがお過ごしでしょうか。」
のように使います。

あるいは
「大寒を迎え、寒さもいよいよ厳しくなってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。」

親しい人になら「一年で一番寒い時期になりましたが、
風邪など引いていませんか。」
などと始めてもいいでしょう。

大寒の頃の俳句の季語としては
もちろん「大寒」も使うことができます。
その他に「寒がはり」「寒卵」という表現もあります。

寒稽古や寒の水・寒仕込みなど
この時期ならではの行事を詠み込むのも面白いです。

大寒の日には特別に何かを食べる、というような
行事食はありません。

そのかわりに大寒の日に生まれた卵、「寒卵」や
寒仕込みされたお酒など関連した美味しいものがたくさんあります。

お酒の好きな人なら美味しい日本酒を楽しむのもいいでしょう。

大寒は「卵を食べるといい日」
ではありませんが食べて悪いことはありませんから
「卵料理を楽しむ日」などと
自分で勝手に決めても構わないのです。

小さいお子さんのいるご家庭なら
オムライスを一緒に作ったり
ケーキを作ったりしてもいいですね。

寒い日が続くと外出するのも嫌になったりして
なんとなく気分が塞ぐものです。

大寒の日に「縁起のいいこと」や「もの」があるのは
暗くなりがちな気分を引き立てて
やがて来る春を楽しみに待とうよ、
という昔からの人間の知恵かもしれません。

空調のいる室内にばかりいると
人間本来の「季節を感じる感覚」も
鈍りがちになってしまいます。

ピンと張り詰めた冬の空気を
感じることができるのもあとわずか、
と考えれば寒い日もいろんな楽しみ方ができるでしょう。