生姜は、日本でも奈時代から栽培されており、香辛料や食材、生薬としてもお馴染みの野菜です。
生薬としては、発散作用、健胃作用、鎮吐作用があると言われ、日本でも古くから風邪の民間療法や胃腸機能の低下防止などに使われています。
そして、粉末にしたものや溶いた生姜を使った飲み物を、一般的に「生姜湯」といいます。
この生姜湯による風邪の予防や対策の効果、ダイエット効果、作り方や飲み方、レシピについてわかりやすくご紹介します。
スポンサードリンク生姜にはどんな効果があるの?
生姜の栄養成分には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミン類などが含まれていますが、他の野菜と比較すると特別多いわけではありません。
他の野菜と大きく違うのは、食べると辛いということですね。
この生姜の辛みには、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンという辛み成分が含まれ、これらが健康に良い効果があるのです。
・ジンゲロール・・・妊婦さんや疾患による吐き気、頭痛の緩和、殺菌作用、免疫機能の維持、胃腸の働きを整える働きがあります。
また調理によってジンゲロンに変化し、乾燥するとショウガアオールになりもっと辛くなります。
さらに末端の血管を拡張することで血流を促進し、体温を上げる効果があります。
他にも脂肪燃焼効果が報告されており、生姜湯などを飲んで運動するとダイエットにも相乗効果があります。
・ジンゲロン・・・ジンゲロンは生姜の香り成分であり、大腸菌性下痢に効果があるという報告があります。
また発汗作用による解熱効果が期待でき、感情や気分のコントロールや精神安定に関わるセロトニンの必要以上の分泌による吐き気を鎮静する働きもあります。
・ショウガオール・・・ジンゲロンが熱により変化するとショウガオールになります。
抗酸化作用により活性酸素から体を守り、新陳代謝を活発にして肌のターンオーバーを整えます。
生姜の効果をわかりやすくすると、次のようになります。
・吐き気、頭痛の緩和、解熱効果
・殺菌作用、免疫機能の維持
・胃腸の調子を整え、下痢に対する効果
・血流促進による体温の上昇
・脂肪燃焼によるダイエット効果
・抗酸化作用による新陳代謝の促進
生姜湯は、風邪予防や対策にも効果があるの?
生姜湯は生姜の辛み成分をそのまま飲みやすくしたものなので、風邪の予防として殺菌作用や免疫機能の維持や向上のために飲むと良いですね。
また、風邪で熱や喉の痛みが出ているときも、解熱作用や抗炎症作用があるので、発汗による解熱効果、咳の症状の緩和に役立ちます。
このように生姜湯は、古くから民間療法として風邪の予防や対策に使われてきた実績があります。
ちょっと風邪気味かなと思ったら、生姜湯を飲んでみましょう。
生姜湯の作り方は?
生姜湯の一般的な作り方をご紹介します。
材料(1人分):生姜スライス2切れ、はちみつ小さじ1杯、お湯150cc
①生姜をスライスしたものを、さらに細かく刻みます。
②容器に刻んだ生姜とはちみつを入れて、お湯を注いでよく混ぜます。
③お好みで砂糖を足して、甘くしてもOKです。
生姜スライスの代わりに、チューブのおろし生姜を大さじ1杯でも良いですよ。
また生生姜の粉末に、お好みで砂糖を混ぜて容器に作り置きしておくと、いつでも取り出して生姜湯を飲むことができます。
生姜湯のおすすめレシピは?
簡単に作れる、おすすめレシピをご紹介します。
(すりおろしレモン生姜湯)
材料(1人分):すりおろし生姜小さじ1杯、レモン汁適量、はちみつ適量、お湯200cc
①小さじ1杯ほどに、生姜をすりおろします。
②すりおろした生姜と、はちみつを容器に入れ、お湯を足します。
③よくかき混ぜた生姜湯に、絞ったレモン汁を最後に入れて出来上がりです。
(スムージー生姜湯)
材料(1人分):生姜スライス2切れ、ミカン1個、リンゴ1/4、レモン汁適量
①生姜スライスを細かく刻み、ミカン、リンゴと一緒にミキサーで攪拌して、スムージーのようにします。
②そのまま常温か、軽く温めレモン汁をサッと加えて出来上がりです。
(甘くない生姜湯)
材料(1人分):すりおろし生姜小さじ1杯、梅干し1個、刻みネギ適量、醤油少々、お湯200cc
①生姜と梅干、ネギ、醤油を容器に入れ、お湯を注ぎます。
簡単ですね。
②梅干をほぐすようにしながら飲みます。
(生姜湯に混ぜるもの)
基本的な生姜湯に、色々な食材を混ぜるとそれぞれ独自の味になるので、その中から自分好みの生姜湯を選んで飲むのも良いですよ。
色々試してみましょう。
混ぜる食材には、ミルク、牛乳、黒糖、シロップ、オリゴ糖、片栗粉、レンコン粉末、お茶、葛、豆乳、マロニーちゃん、甘酒、カルピス、酒粕、漢方薬、紅茶、豆腐、ヨーグルトなどがあります。
生姜湯の効果的な飲み方は?
生姜湯が身体に良いのはわかるけど、1日のうちどのタイミングで、どれ位の量を飲むと効果がでるのでしょうか。
また、効果については生姜に含まれているものなので、飲み干して残った生姜も食べるようにしましょう。
湯だけ飲んでも効果はありません。
冷え性気味の方が、ぽかぽか気分を味わいたいのなら、3~4時間ごとに飲むと良いと思います。
実際に1日に飲む回数に決まりはありませんが、食事やおやつの時間に合わせて飲むと、習慣づいて飲みやすいですよ。
風邪気味の方は、日中のほかに寝る前に飲むと、喉の痛みや咳による寝苦しさが緩和します。
ダイエットを目指す方は、生姜湯を飲んで代謝が高まった状態で運動を行うと脂肪燃焼効果が期待できるので、ずばり「運動前」に飲みましょう。
ただし、生姜湯を飲んでいれば、ダイエット効果や風邪を引くことは100%無いということではないので、普段からバランスの良い食事・十分な睡眠と適度な運動・部屋の湿度も高め・外出から帰ったらうがいや手洗いをしっかり行ってくださいね。
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