ヒアリを駆除するには?ヒアリの予防・対策は?巣を発見した場合!

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神戸港

2017年5月に神戸港で、中国から運ばれたコンテナから少数のヒアリが、7月には横浜港の本牧埠頭のコンテナヤードから700匹以上のヒアリが発見されました。

ヒアリは、ニュースになるほど危険なアリで、特定外来生物に指定され、日本で繁殖させてはいけない生物です。
このヒアリについて、ご説明します。

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目次

ヒアリとは?ヒアリは日本にもいるの?

ヒアリは、別名をアカヒアリ、漢字では火蟻と表されるアリの一種です。
赤茶色の小型アリで、体長は2.5ミリから6ミリで、土であり塚を作って住みます。

生息地は主にアメリカ、中国、オーストラリア、南米中部などです。
本来日本には生育していません。
世界の侵略的外来種ワースト100選定種で、特定外来生物にも指定されています。

特定外来生物とは、日本の在来種を捕食したり、競合したり、生態系を損ねたり、人体の生命や農林水産業に被害を与えることや、被害の恐れのある外来生物です。

そのため、外来生物法により指定され、飼育、栽培、保管、運搬、輸入等が規制され、必要に応じて国や自治体が、駆除を行うことを定めています。

天敵は、ノミバエ、女王アリを捉えるトンボ、エントツアマツバメ、オウサマタイランチョウ、アルマジロなどがいますが、ヒアリを絶滅させるまでの天敵ではありません。
また、日本にいないのがほとんどです。

タイ国にもヒアリに良く似た赤アリがおり、モッ・デーン・ファイ(火のアカアリ)と呼ばれます。
体長は3ミリ前後で、噛まれるととても痛いですが、日本上陸したヒアリとは別物です。

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ヒアリは危険なの?ヒアリを見たらどうしたらいいの?

ヒアリは、毒性が強く毒針で刺されると、火傷のような激しい痛み・痒みや蕁麻疹が生じます。
毒の成分の95%を占めるピペリジンアルカロイドは、細胞毒・溶血性・壊死性・殺虫、抗菌抗HIV特性などの性質を持ち、さらに含まれるたんぱく質がアナフィラキーショックへの関与が疑われています。

重度になると息苦しさ・声の枯れ・目まいや激しい動機が起こり、アレルギー反応のアナフィラキシーで放置した場合、死亡する恐れもある危険生物です。

ヒアリの巣は、在来種のアリと違い、公園や草地などに土でドーム状のアリ塚を作ります。
ヒアリを見たら、管轄区域の地方環境事務所か地方自治体に連絡しましょう。

ヒアリを駆除するには?ヒアリの予防・対策は?

https://youtu.be/uVgyc2ebe7g

駆除する方法は、熱湯、駆除液剤、ベイト剤などがあります。

熱湯・・・巣穴と周辺に注ぐと直接かかったアリは死にますが、アリ塚奥のヒアリには効果はありません。

液剤・・・巣に直接散布して駆除しますが、ヒアリ以外の昆虫類に影響を及ぼすことがあります。

ベイト剤・・・顆粒・ゼリー状の毒餌を巣の周りに設置し、アリが持ち帰ることで駆除します。
液剤やベイト剤の場合、在来種も区別なく駆除するので、事前に専門家に相談するなど適切な使用が求められます。

健康被害を予防するためには、アリの巣がないか確認する。野外作業時にはプラスチック製手袋などを着用し、素肌を露出しない。
サンダルなどを屋外に置いておかない。
長ズボン・長袖を着用する。
服などにパウダーを振っておくなどがあります。

刺された時の対策は、20~30分程度安静にして体調の様子を見て、軽度で悪化する様子が無ければ病院で受診します。
悪化して重度の症状の場合は、救急車を要請し、「アリに刺されたこと」「アナフィラキシー症状」を伝えることが大切です。