4月の入社式やビジネス、入学式や結婚式の時候の挨拶の例文は?
時候の挨拶とは、日本で手紙やはがきなどで挨拶を書く時に、四季折々の気候を文章の最初に使う礼儀の言葉です。
4月は新年度や新学期の時期であり、学校・会社・官公庁では入学式、入社式が行われる忙しい時期です。
四季の中でも人気の高い季節であり、個人宛て、ビジネス文書など時候の挨拶が用される文例が豊富にありますので、参考にしてください。
スポンサードリンク4月の初旬、上旬、中旬、下旬に使う時候の挨拶と結びの文
時候の挨拶によく使用される言葉は、春の暖かさなどを表すものが多くなっています。
●上旬(1日~10日)・・・春暖、仲春、陽春、清明、
・春暖のみぎり、皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
・清明の候、お変わりなくご活躍のこと存じます。
・穏やかな春の日差しが暖かい今日この頃です。
●中旬(11日~20日)・・・桜花、清和、春日、温暖、麗春、春粧、
・桜花満開の季節となりました。
・温暖の候、花の便りが聞かれる季節となってまいりました。
・春日の候、皆様お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
●下旬(21日~末日)・・・惜春、晩春、暮春、春爛漫、春眠、春風、穀雨
・惜春のみぎり、桜の季節も過ぎ木々の緑の濃さが増してまいりました。
・春風がやさしく吹き始め、額の汗が心地よい季節となりました。
・穀雨により田畑に緑が生き生きとしてまいりました。
●結びの文は、季節の変わり目や温かみのある言葉を使用します。
(例文)
・季節の変わり目で、風邪など引かぬようお気を付け下さい。
・緑の新芽が美しく光る季節となりました。どうぞお健やかにお過ごしください。
・春とはいえ寒い日もございますので、どうかご自愛ください。
ビジネスにおける4月の時候の挨拶と使い方
ビジネスでは、新年度で入社式などがある季節です。
会社と会社のやりとりでは、かしこまった時候の挨拶が無難なところです。
ただし、内容によっては早く内容を知りたい、伝えたいと言うときは、時候の挨拶は必要ありません。
(例文)
・春暖の候、貴社ますますのご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・春爛漫の候、貴社におかれましてはますますご発展のことと存じます。
・晩春のみぎり、貴社ますますのご健勝のこととお慶び申し上げます。
入学、結婚式、季節の変わり目に使う時候の挨拶
●入学式や結婚式などは、春らしい明るい雰囲気のものが良いでしょう。特に結婚式のスピーチでは不向きの忌み言葉がありますので注意しましょう。終わり、別れる、散る、切れる、変るな
どはNGです。
(入学祝い状:個人から個人へ例文)
・春爛漫の候、暖かい日差しが多くなりました。この度は○○くんのお入学まことにおめでとうございます。
(結婚式スピーチ例文)
時候の挨拶を入れると内容が引き締まります。
・春のささやきが聞こえる季節になりました。
・麗春のみぎり、空が美しく晴れ渡っています。
・春暖うららかな日々を迎える季節となりました。
●季節の変わり目は、季節の変化を感じさせるような文面になります。
(例文)
・緑色の新芽が美しく光る季節となってまいりました。
・季節の変る時節柄、皆様には風邪など召されずお過ごしでしょうか。
・桜の花に変わり葉桜がまぶしい頃となりました。