円高と円安の意味は?得するのはどっち?企業には何が起こる?

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2022年(令和4年)になり、次から次へと商品の値上がりが続いていますよね。
そして為替相場上では、「円安」が原因で物価が上昇しており、一般消費者の生活に負担がかかるため、早く「円高」になるように手を打つべきだという意見があります。
ところが「円安」のおかげで、海外の客の需要が高まり輸出が主の企業は利益が多く、日本に来た観光客の爆買いも進んでいるとも言われているので、円高・円安のどっちが得するのか、イマイチわかりません。
そこで、「円高」「円安」の意味と、円高・円安で得をするのはどっちか、企業に何が起こるかについてわかりやすく解説します。

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目次

円高と円安の意味は?

・円高・・・海外の通貨(ドルなど)の価値に比べて、円の価値が高くなること。
例:100円が1ドルだった場合、ある日80円=1ドルになると、元々100円のものが80円で買えることになるので、円の価値が上がり円高になります。
逆に言うと1ドルでは80円分の商品しか買えません。
・円安・・・海外の通貨(ドルなど)の価値に比べて、円の価値が低くなること。
例:100円が1ドルだった場合、ある日120円=1ドルになると、元々100円のものが120円払わないと買うことができないので、円の価値が下げり円安になります。
逆に言うと1ドルあれば、120円分の商品が買えるのです。

円高と円安、それぞれ得するのはどっち?

単純に日本人と海外人の商品売買として考えます。
(円高の場合)
前項の例を単純に考えると円高は100円の商品を80円で買え、残りの20円でさらに追加の商品も買えます。円高のほうが円の価値が高いので、海外の商品を買うときは有利ですね。
このことだけを考えると、円高のほうが得する気がしますよね。
しかし、海外の方が日本商品を買おうとした場合、100円の商品に対して120円を支払わなければなりません。
そうすると何が起こるかというと、海外の方は日本製品が高いので買うのをやめ、他の安く販売している商品を選ぶことが増えてきます。
結果として日本の商品が売れると利益が大きいですが、売れるかどうかは買主によるところが大きいです。
(円安の場合)
円安の場合はどうかと言うと、1ドル100円の商品に対して120円払うことになるので、日本人が海外の商品を買うときには不利になります。
海外の商品が高くなったと感じるときは、円安が進んでいることが大きいですね。
ところが、海外から見ると日本の商品が安く買えるので、売れ行きが良くなります。
観光で日本を訪れた海外の人も、日本では商品が安いので、爆買いする人も増えるでしょう。
(得をするのは?)
結果的には円高・円安ともにメリット・デメリットが存在するので、どちらかが一方的に有利とは言えないのが現実です。
物価が上がり生活が大変でも、企業サイドから見ると儲かっているということもあり、円高・円安のどっちがいいかということは、企業の輸出入の割合にもよります。

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円高と円安、企業に何が起こるの?

円高または円安になると、企業や個人消費者に対して何が起こるかを説明します。
(円高)
・企業のメリット・・・石油や天然ガスなどの資源エネルギーや輸入品を安く買うことができる。また原料や資材が安く手に入るので、景気が良くなるかもしれません。
・個人のメリット・・・海外旅行の費用が安くなる。海外の食材・商品が安く手に入る。
・企業のデメリット・・・日本製品が高くなり、海外では売れにくいということになります。
そのため、円高が進むと日本の輸出産業に悪影響が出ると言われています。
・個人のデメリット・・・海外に投資している場合、日本円換算にすると資産価値が下がります。
(円安)
・企業のメリット・・・日本製品が海外では安くなるので、売れやすくなり輸出産業は利益がでます。観光客も日本旅行の費用が安くなるので来日しやすくなり、お土産も安く買えるので観光関連の会社は利益が出ます。
・個人のメリット・・・海外資産(ドルなど)の価値が上がります。
・企業のデメリット・・・輸入製品が高くなるので、輸入産業が中心の企業は利益が減ります。
・個人のデメリット・・・海外商品が高くなります。原材料なども高くなるので、景気に悪影響がでます。